他人の心が分からぬ貴様等に、
子供をさらう理由など分かるまい…
他人の心が分からぬ貴様等に、
子供をさらう理由など分かるまい…
(No.873 – モスノウ)
クーシィ
クーシィ
「—あの館には、子供をさらう魔女が住んでいる」
極寒の地、小さな集落。ある夫婦のもとに産まれたその娘には、ねじれた2本の角と白く透き通った翼が生えていた。
母の乳を飲むことも、ものを口にすることもほとんど無かったが、困惑し、やつれていく両親をよそに、娘はすくすくと成長していった。
◇一人称
私
◇二人称
貴様
◇好き
温かいスープ
◇嫌い
孤独
◇特技
人さらい
娘が言葉を話すようになったある日、両親は家に娘を留守番させた。
帰宅してみると、そこには衰弱しきった娘が倒れていた。口から栄養を摂取することができなかった彼女は、代わりに周囲の人が持つ「成長」を糧として吸収していた。両親の疲弊はそのためだった。
騒ぎを聞きつけた集落の人々がその真相を知ると、自分や身内の身を守るため、娘を集落から追い出すように仕向けた。
「君が何者であろうと、私達にとって宝物であることには違いない」両親から受け取った最後の言葉を胸に、娘は強く生きることを決意した。
現在彼女は、なるべく少ない人間からのエネルギーで生きていけるよう「成長」の猶予が多い子供を選別してエネルギーを吸収している。エネルギーを奪われた子供は肌が青白く染まり、彼女の魔力が伝染し、背から氷の結晶が突き出し、次第に自ら糧を捧げるように洗脳される。
おそらく普通の人間であろう父と母から 突然変異のようにして生まれたクーシィ。 生まれついて持った身体と能力に対して 村人達から理不尽な迫害を受けたものの、 クーシィから人間に対する復讐心は意外なほど小さかった。
これは、クーシィが憎しみの心そのままに 人間に復讐したとして、長い年月を経た先には 人間と人外の立場が逆転し、また新たな復讐が生まれ 結局は繰り返すことになるだろう… と、 未来をしっかり見据えていたためである。
クーシィのターゲットが子供ばかりである理由も 「少ない人数の犠牲で、自分の生命が維持できるから」という 理由があってのことである。彼女なりに、人間への危害は あくまで必要最低限を心掛けるようにしている。 これが彼女の哲学であり、美徳である。
また、クーシィは自分が人外であると強く意識することに なったが故に、逆に人間とはどのように考え、 どのように行動するのかに強く興味を持ち、 あくまで別の種族の生物として学ぶことに積極的である。 そのため、図書館など人間の情報が集まりやすい場所を 狙って襲撃し、なるべく書物だけを持ち帰って学びに徹している。
彼女の誠実で勤勉な人柄が魅力的に映るのか、 もともと無人だった館には、彼女を中心として 人ならざるものが徐々に集うことになる。 彼女はそれを基本的に鬱陶しく思っているが、 長い時間をかけて徐々にその状況を受け入れつつある。 半分はあきらめかもしれないし、 半分はこの状況が彼女も知らないうちに 楽しくなりつつあるのかもしれない。
ジャック
人間に対する好奇心と気まぐれで四肢を奪う。ジャックに対して個人的な感情は何も抱いていない。
W-101
突然館に転がり込んできたが、聞き分けが良いのでそれほど厄介には思っていない。番犬のように扱っている。
紅丸
勝手に住み着いて鬱陶しく思っているが、力ではかなわない。自分は料理をほとんど口にしないので本当に鬱陶しい。
トリニティ
サンクティスと一緒に転がり込んできたが、わりとどうでもいい。人間であることは知っているが、互いに無害なので放置している。
フォーアイズ
クーシィが情けを見せるほぼ唯一の相手。クーシィとしては忠誠は不要なので自由にのびのび生きてほしい。
サンクティス
勝手に住み着いて鬱陶しく思っているが、力ではかなわない。人間についてやたら語ろうとしてくるので正直うるさい。
ベロニカ
ベロニカの国に軽い気持ちと気まぐれで進攻している。人間観察がメインなので政策としての意義はほとんどない。
ちょうどこれを練りはじめたころ、pkg界隈で 魔女をモチーフにしたキャラクターを練るのが流行っていました。 こちらもメイン12名のキャラクターを練り終えて 一区切りついたところだったので、 思い切って「二度と描けなくてもいいというくらいに デザインコストをギンギンに盛ってみよう」という コンセプトのもとデザインされたのがクーシィです。
当時の自分にしては珍しく、繰り返し描くことを 一切気にせずに盛りまくったため、あちこちに 雪の結晶のモチーフがあったり、半透明のパーツや ふわふわとした描きにくい髪など、とにかく 描きにくいパーツや再現しにくいデザインで構成されています。
クーシィが完成しておよそ一年後、 自分の中に様々なpkgのアイデアが蓄積され、 それらが人外という共通点を持ちつつ形になり、 次第にクーシィのもとに集まることになります。 このあたりの流れは計画したものではなく、 後から思いつきで徐々にリンクさせたものだったりします。



