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「 私 は 此 処 に 居 る 」

「 私 は 此 処 に 居 る 」

(No.870 – タイレーツ)

シンセ

シンセ

エマーソン家に住む、たった一人の女性。
髪はボサボサ、目は虚ろか瞳孔が開いているかのどちらか。
ときどき、意味があるのか無いのかおぼろげな言葉が口から漏れる。
四姉妹との血のつながりは無く、世間から忘れられた存在である。

基本情報

◇一人称
 私

◇二人称
 あなた

◇好き
 もう覚えていない

◇嫌い
 人に忘れられること

◇特技
 精神系の薬の調合

詳細プロフィール

もともと彼女は精神薬の研究者だった。その手腕は確かで、患者に投薬する前の生体実験の仕上げに、最後は自らを被験者にすることで安全と信頼を保障するスタンスをとっていた。

ある日、事故が起きた。実験中の抗うつ薬に、思わぬ副作用が現れた。
その内容は「人格の分裂」。初めに自分の性格を極端にしたような四女プロフェットの人格が生まれ、徐々に崩壊していく生活を整えるためメイドのような三女イオンの人格が生まれ、家にこもってばかりの生活から脱するためにアクティブな人格の次女ヴォルカの人格が生まれ、多種多様な人格を束ねるリーダーとして長女ジュノーの人格が生まれた。

一度は崩壊しかけた彼女の生活を補うように次々と人格が生まれた結果、「シンセ」としての自分の人格が徐々に圧迫されていることに気づく。
それぞれの人格は「出たい」と思ったときに勝手に出てくるし、「多重人格であることがバレると治療され消されてしまう」という共通認識はあるのか、この事実を外部にバラそうとすると他の人格が強制的に制止に入る。

「シンセ」は消えかけていた。

裏プロフィール

ついに四つの人格は結託し、「エマーソン家の四姉妹」という架空の四姉妹として活動することで、シンセ本体の人格に目が向けられないように仕組んだ。四つの人格がどんどん幅を利かせていく。

「このままでは自分ではない人格に、自分自身が喰われてしまう」
シンセはシンセとしての生活を取り戻すことはとうにあきらめていたが、せめて「私は此処に居る」という存在だけでも世間に遺せないかと考えた。

強烈な多重人格は、ときに身体や頭脳の潜在能力を呼び起こし、身体のつくりさえも変え、本来実現できなかったパフォーマンスを発揮することがある。これに着目したシンセは「すべての人格をコントロールする」薬を調合した。

自分が取り戻せるわずかな時間を紡ぐようにして、ようやく念願の薬が完成した。効果はせいぜい数時間だが、この薬を服用すればそれぞれの人格と話し合い、その気になれば強制的に引き出したり抑え込むこともできる。
様々なスペシャリストが揃う人格が、シンセの手足として自由に扱える。

なんでもできる。なんだってできる。
もう元の生活は戻らないんだ。
なんだってやってやる。
自分が消える前に、
せめて世間に、
人々の印象に焼きつくような活動を、
これまでの地味で着実な研究者としての生活とはまるで正反対のような、
きらびやかで、
華々しくて、
刹那的で、
ちょっぴりインモラルで、
一つ一つの行動が芸術になるような、

そうだな、例えば…

「怪盗」なんかどうだろう?

人間関係

怪盗シンセ
彼女を演じているときだけはシンセ本体がコアとなる。四姉妹の人格を操り、人々の記憶に残るために怪盗業を行う。

ジュノー
戦闘・サバイバル担当の人格。個性が強くとっ散らかってしまう他人格のバランスを整えるために発現したリーダー的な人格。

ヴォルカ
交流・運動神経担当の人格。プロフェット・シンセ・イオンだけでは外界との交流が無かったために発現したアクティブな人格。

イオン
情報収集・返送担当の人格。プロフェットとシンセだけでは崩壊していた生活環境を整えるために発現したメイド的な人格。

プロフェット
発明担当の人格。研究に没頭して精神の不安定感を抑えるため最初に発現した人格。そのため外見は最もシンセに近い。

その他 こぼれ話など

タイレーツの擬人化を自分なりに解釈した結果、 本体1、多重人格4、それを総合した人格1という 独特な形に仕上がりました。
黄色と赤の組み合わせって元々好きだったので、 それを材料に色々なデザインが練られて楽しかったです。

ちなみに怪盗シンセと四姉妹の身体およびデザインは すべてシンセがベースとなっており、シンセのショートヘアに ウィッグやら化粧やらを付け足しまくって半ば変装のような形で 各々の姿をしています。脱いでシャワー浴びたら全員 同じ姿になります。
なおプロフェットがシンセと似ている理由は、 不安定になったシンセの精神状態を研究に没頭することで ごまかすため、最初に発現した人格がプロフェットだったからです。

それぞれの人格がお互いにコミュニケーションをとることは (メモなどを残さない限り)できませんが、四姉妹の人格同士は 目的がシンセ本体の排除と一致しているため、突然人格が 呼び出されても、その場を取り繕ったり乗り切ったりできるように なんとかその場をしのげるよう全力を尽くします。
逆にシンセが薬を飲んでいる時は、シンセから四姉妹の人格へ コミュニケーションをとることができるほか、それらの決定権を 掌握し自由自在にあやつることができます。

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