減るも減らぬも口は元々一つでな。
代わりに舌ならやってもえぇけど
減るも減らぬも口は元々一つでな。
代わりに舌ならやってもえぇけど
(初出:蛾と踊る)
弐式
弐式
その神社には人肉を喰らう怪異が居る――
名のある神社に仕えている出仕(神職見習い)。どこか幼さの残る中性的な風貌だが、心身共に成人男性である。
◇一人称
ウチ
◇二人称
お前さん
◇好き
すあま・ういろう
◇嫌い
執着心・努力
◇特技
手先が妙に器用
家系や親族の圧力により、生まれながらに神社で生涯を終えることを余儀なくされ、「就職の自由」と「結婚の自由」を束縛されている。思春期の頃にはその運命に猛反発し「逆に社会の罪となる存在になろう」と考え、殺し屋になるという大それた目標を抱き、十数年の路上生活を過ごし努力を重ねてきたが、そんな半端物を本職が相手にするわけもなく断念。空白期間の長い中卒無職として家に戻り、運命を受け入れる。
必要最低限の仕事をすれば遊んで暮らせる非常に恵まれた立場に居るが、その身分は生まれた時から持っていたものであり、与えられたもの。自分の人生から一切の主体性が無くなった彼は気力を失い、表情は死んでしまった。生きる気は無いが死ぬことも許されず、痛いことや面倒臭いこともすべてが嫌になり、無味乾燥な毎日を送っている。
そんな彼の唯一の娯楽は、様々なことに顔を突っ込み人をからかうこと。人を食ったような発言が多く、そのしつこさと鬱陶しさから印象に残り、噂となり、それに尾ひれがついて「人を食う化物」として冒頭のようなエピソードが独り歩きした模様。地元ではちょっぴり有名人のようだ。


